配当で月10万円にはいくら必要?会社を辞めたくて計算したら、3,000万円では足りなかった

お金

自分は今、新卒1年目で2026年9月時点の資産は250万円です。そのうち200万円を投資に回しています。

目標は「26〜27歳までに800万円」と、いろんなところで書いてきました。目的は少しでも会社を辞められる状態を作っていたいから。でも、この800万円という数字、実はあまり根拠がないんですよね。

なので今回は、本当に会社を辞められるのはいくらからなのかを、ちゃんと計算してみました。

目標の800万円は、正直なんとなく

800万円という数字はなんとなくです。一応、頭の中にあったのはこういう感覚でした。

  • 将来的に、配当で月3万円くらい入ってきたらうれしい
  • でも急にそこまでは貯められない
  • 毎年200万円くらいを投資に入れられたらいいな

その延長で「3〜4年で800万円」くらいかな、と置いたくらいのものです。

自分には、細かく計算するより、手が届きそうな数字を置く方が合っていました。そこは今でもそう思っています。

ただ、「辞められるライン」となると話は別でした。

辞められるラインは「配当で月10万円」

自分が本気で「辞めてもいいかな」と思えるのは、配当だけで月10万円入ってくる状態です。月10万円あれば、家賃と食費くらいは出ます。足りない分は働けばいい、という発想です。

では、月10万円の配当をもらうにはいくら必要なのか。年間120万円の配当が必要なので、利回りを4%で考えると、こうなります。

120万円 ÷ 4% = 3,000万円

これが、自分がずっと頭に置いていた数字でした。

でも、税金を忘れていました

ここからが今回の本題です。配当金には税金がかかります。

国税庁によると、上場株式などの配当金には20.315%(所得税・復興特別所得税15.315% + 住民税5%)がかかります。3,000万円で年120万円の配当が出ても、手元に残るのは約95万6,000円。月にすると約8万円です。

月10万円を手取りで受け取るには、こう計算し直す必要があります。

年120万円 ÷(1 − 0.20315)= 約150万6,000円

150万6,000円 ÷ 4% = 約3,760万円

3,000万円では足りず、約3,760万円。 760万円も足りませんでした。「利回り4%で3,000万」は、あくまで税引き前の話だったわけです。

2027年から中身は変わるけど、合計は同じ

さらに調べると、令和9年(2027年)1月1日以後は、防衛特別所得税(所得税の1%相当)が加わります。ただ、そのぶん復興特別所得税が2.1%から1.1%に下がるので、合計の20.315%は変わりません(国税庁のページより)。

NISAなら非課税。ただし全部は入りません

「NISAで持てば非課税では?」と思った人もいるはずです。自分もそう思いました。

たしかにNISA口座で買った株の配当は非課税になります。ただし、配当金の受け取り方を「株式数比例配分方式」(証券口座で受け取る)にする必要があります。 銀行口座やゆうちょで受け取る設定のままだと、NISAで買っていても20.315%が引かれてしまうので要注意です。

自分の設定を見たら、「株式数比例配分方式」になっていました。ただ、最初からそうだったのか、自分で変えたのかは覚えていません。NISAで高配当株を持っているなら、一度確認してみてください。設定ひとつで、手取りが2割変わります。

⚠️ もう1つ注意点があります。この方式にすると、NISA以外の口座(特定口座など)で持っている株の配当も、自動的に同じ受け取り方になります。銀行振込のままにしたい株がある人は、そこだけ気をつけてください。

そしてもう1つ、大きな壁があります。NISAで一生に持てる額は1,800万円まで(うち成長投資枠は1,200万円まで)です。3,760万円を全部NISAに入れることはできないので、半分近くは課税される口座で持つことになります。

ただ逆に言えば、1,800万円分までは非課税で運用できます。ここを埋めきれば、必要な総額は3,000万円と3,760万円のあいだに収まります。必要額は「全部課税か、全部非課税か」で決まるのではなく、NISAをどこまで埋められたかで変わる、というのが正確なところです。

自分のNISAの使い方は、別の記事に書きました。

なので、完全に辞めるのは目指していません

ここまで計算して思ったのは、「完全に働かなくていい状態」を目指すのは現実的じゃないということです。3,760万円を、今の入金ペース(2026年9月時点で月15万円)だけで作ろうとしたら、20年以上かかります。26〜27歳で辞めるどころの話ではありません。

なので自分が考えているのは、配当である程度をまかなって、足りない分は働く形です。バイトでもフリーランスでも、ウーバーでも農業でもいい。

会社員を辞めることと、働くのをやめることは別です。この考え方にしてから、目標が急に現実的になりました。(※追記(2026年10月):最終的な目標はフルFIREです。ただ現実的には、配当で一部をまかなって足りない分は働く、サイドFIREくらいが限界かなと思っています)

結局いちばん効いているのは、お金じゃなかった

いま自分に「辞めてもなんとかなる」と思わせているのは、資産ではありません。

大きいのは、帰れる実家があることと、学生時代のバイト先の店長といまも仲がいいことです。最悪どうにもならなくなっても、住む場所はあるし、働かせてもらえる場所もある。この2つの方が、250万円の資産より効いています。

自分にとっては、実家との関係を切らないことも、前のバイト先の人と連絡を取れる状態にしておくことも、立派な逃げ道です。

転職サイトに登録しておくのも同じ発想です。その話は転職サイトに登録して半年放置した記事に書きました。

それでも資産はあった方がいい

とはいえ、資産がゼロだったら心の余裕はまったく違ったと思います。いまは配当が少しずつ増えていくのが普通に楽しいですし、お金が貯まること自体が趣味みたいになっています。

逃げ道が複数あるから落ち着いていられる、というだけの話です。お金はそのうちの1つでしかありません。

まとめ

  • 目標の800万円は、なんとなくの数字
  • 辞められるラインは配当で月10万円
  • 利回り4%なら3,000万円……と思っていたが、税金(20.315%)を入れると約3,760万円必要だった
  • 2027年から税の内訳は変わるが、合計の20.315%は同じ
  • NISAなら非課税だが、一生で1,800万円まで。全部は入らない
  • 完全リタイアは狙わず、足りない分は働く
  • 実際にいちばん効いているのは、実家と元バイト先という逃げ道

「いくらあれば辞められるか」を一度計算しておくと、目標がぼんやりしなくなります。自分の場合は、計算した結果「完全に辞めるのは無理だな」と分かって、逆に気が楽になりました。

ぼちぼちやっていきましょう。


※この記事は自分の考えと計算を記録したものです。特定の銘柄や投資手法をすすめるものではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします(免責事項)。

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